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2012/05/26

雲南省は新疆ウィグル自治区と連携してパキスタン市場開拓に乗り出す

「中国-パキスタンとの関係、現状と発展の動向」国際シンポジウムが25日、昆明で開催された。中国雲南、新疆の専門家数名によると、雲南は中国が南アジアに向ける重要な窓口で、新疆を通過しパキスタンを市場開拓し、経済貿易協力を強めることが可能であるということだ。

南アジアは雲南省対外開放の重要な地域の一つである。パキスタンは南アジアとインド洋を繋げるハブ国家であり、しかも世界的に重要な地位のイスラム教国家である。しかしながら多くの制限を受け、長い間双方の実務的な協力は少なかった。

「パキスタンと雲南省の相互理解はまだ足りない。」パキスタン政策研究所所長のKhalid Rahmanは述べた。「新疆とパキスタンは隣り合わせ、長い間有利な協力経験を積み重ねており、雲南省は新疆と連動し、パキスタンとの貿易往来を展開することができる。」

雲南省社会科学院南アジア研究所副所長郭穂彦はこれに賛同し、「雲南省と新疆は中国西部にあり、新たな西部大開発のチャンスとなる。西部大開発地域の省が資源を統合し、辺境の優位性を発揮し、互いに国際市場を開拓しなければならない。雲南省-新疆間の道路、鉄道、空路はすでに整備されており、協力のためのインフラは固まっている。これまでのところ、雲南省-パキスタン貿易は基本的に水路を利用しており時間が掛かっている。新疆を通過できればパキスタンとの貿易効率を大幅に向上することができる。」と述べた。

新疆社会科学院副所長石嵐も賛成し、「新疆とパキスタンはすでに友好協力体制が整っており、雲南省のために便宜を図り、互いの経験を共有できる。」と述べた。石嵐は、これまでのところ新疆とパキスタンの協力関係がまだ地域間の協力に限られ、雲南省は西南開発へ向け重要な橋頭堡を建設するとともに、これによりパキスタンとの協力を国レベルへと押し上げることが可能であるとも示した。

「雲南省とパキスタンとの貿易規模は小さいが、成長速度は速い、つまり潜在能力が高いということだ。」2000年、双方貿易額は267万米ドルであったのが、2010年までに8,335万米ドルに急増。近年、雲南省から多くの経済貿易団がパキスタンを訪問し、パキスタンの商工会や企業も雲南省で行われた昆明交易会、南アジア国家商品展示会、中国-南アジアビジネスフォーラム等にも参加し、また昆明螺獅湾にはパキスタン商業貿易オフィスも設立された。今後、新疆と連動すると、パキスタンとの経済貿易協力は更に深まるはずだ。

 

中国-パキスタン関係国際シンポジウムはパキスタン政策研究所、四川大学南アジア研究所と雲南省社会科学院南アジア研究所が共同主催。上記研究所は10年来の協力関係で、成都、イスラマバード等で8回の会議を開いている。


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