china-yun-nan-business-specialist

  • Home >
  • 雲南省経済関連ニュース
2012/06/01

「西南経済圏の中枢をめざして、物流事業拠点建設を推進。」

昆明市張祖林市長は、「“橋頭堡”に係るインフラ投資機運に乗り、物流産業を中堅産業に発展させる総合計画が進められている」と述べた。昆明―バンコク間道路の開通、 アジア横断鉄道(Trans-Asian Railway)と長水昆明空港の開港と重要なインフラの完成をもって、この先、物流産業は昆明経済発展に欠かせない重要な中堅産業の位置づけになると強調した。また、昆明市阮鳳斌副市長は、昆明市の現代物流産業の戦略目標は:昆明を中心地として、中国の西部地域および沿海経済発展地域と周辺国家間を貫通する物流ルートの確立を求めて行くと述べた。物流全体の流れの中、都市対外交通の面においては、5つの国際物流センター建設を計画している。安寧南アジア国際物流センター、晋寧国際物流センター、王家営鉄路コンテナー物流センター、国際空港物流基地と嵩明物流センターである。それと同時に、10の物流タウンも建設する計画となり、重点的に14のアジア商業貿易物流センターを建設する。今後物流量の予想として2015年までに、全社会物流の総需要2.38億トン、貯蓄量は1.21億トンに達すると予想。2011年から2015年にかけて全社会物流の平均増加幅は約12~16%に達すると予測している。

 

企業物流

統計によると、昨年度雲南省の物流事業は緩やかに成長をし、全省社会物流総額1兆3042.9億元、同期比12%増加した。“橋頭堡はwin-winの関係であり、国際物流の成長を加速させ、企業の生産拠点の理想的配置が可能となるだろう”と省商務庁副庁長朱暁陽氏は述べた。

〜現代的な物流システムが橋頭堡の支えになる〜

 商務部政策研究室副主任・張国慶氏が、現代的な物流インフラを建設することは、雲南橋頭堡発展において要と言える。それに応じて、以下の3つの基本理念から定着しなければならないとしている。まず、「平等的かつ公平的に各市場要素が雲南省で自由に流れるよう、資本、技術と人材を一体化する」次に、「雲南省は地域合作区の中心地となる」最後、「国際回廊の物流の中心地となる」

 

業界の声(反応)

統計データによると、我が省の社会物流の総額は1.3万億元にも達した。橋頭堡計画の実施と推進につれて、物流事業がかつてない最盛期を迎えている。物流会社“雲南物流産業グループ”が、東南アジア、南アジア市場を先取りした結果、昨年度の売上高は110億元、同期比46%増加したことで、一年前倒しに“百億グループ”の目標を実現。雲南省において売り上げが百万元を越えた初の商貿物流企業となった。同社は2012年までに売り上げ160億元を確実に実現した上で、180億元の目標を設定したと物流グループCEO周小方氏が抱負を語った。

 

〜昆明5つの国際陸揚げ港基地建設

安寧南アジア国際物流センター、晋寧国際物流センター、王家営鉄路コンテナー物流センター、国際空港物流基地と嵩明物流センターの5つの国際的物流センター、昆明南アジア国際物流センターなどの8の物流地区および螺螄湾国際商貿城など14のアジア商業貿易物流センターの建設を加速させ、昆明の国際物流センターの全体像が見えてくる。

〜昆明鉄道に46の物流センターを計画。

5月8日羅平鉄道物流基地の開通によって、滇(雲南)黔(貴州)桂(広西)三省間の鉄道・道路の連絡運送が実現した。昆鉄が鉄道物流センターに統一的に配置をし、“十二五”末までに、全体的に46の物流センターを計画する予定である。

 

背景

雲南省“橋頭堡”にかかわる建設事業は5つの意味を持つ。西南開放の窓口である雲南省は国外の東南アジアと南アジア、国内の西南および華東地域を結ぶ交通中枢であり、エネルギーネットワーク、物流センター、通信インフラの建設を進める。具体的な実施目標として2015年までに、基本的な物流網がほぼ完成する見通しだ。その後2020年までに、国内外の道路、鉄道、パイプライン網(共同溝)、電力網と通信インフラ設備を完成させ、交通、エネルギー、物流、情報などのルートを開通する。これは、雲南省が西南に向けてのプラットフォーム機能を有することで、華東地域の産業移転を促し、東南アジア、南アジアに向けての輸出加工基地としての役割を果たすことが出来る。またこれら現代的な物流サービスと情報プラットフォームをつくりあげることにより、昆明市を主要都市と地方区域を結ぶ国際物流センターとする。大理、景洪、蒙自、臨滄などの都市を地域的な物流都市に。磨憨、河口、瑞麗、猴橋、孟定などでは国境国際物流センターの建設を推し進め、近隣各国との流通の迅速化の為に、保税物流、専門的な物流システムを完備させる。


スタッフブログ

 

トピックス

 

応援してます。雲南省少数民族への支援活動

日本・雲南聯誼協会