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2012年度の雲南省GDPは前年比13%増加し、10309.8億元となりました。これは全国省別ランキングでは天津、重慶についで3位となるなど経済の好調さがうかがえます。省GDPは1989年以来、毎年最高値を更新し2桁増を6年間にわたり維持しています。

 

単位=億元

 

2012年度GDPの内訳は第1次産業が1,105.81億元、第2次産業は3,223.93億元(うち工業と建築業はそれぞれ2,600.04億元、617.89億元)、第3次産業は2,890.4億元(うち交通運輸、倉庫管理、郵政業が198.71億元、卸業及び小売貿易業は660.38億元)となっております。そのうち私有企業及び外資系企業によるものは、2,931.38億元となり、全省生産総額の28.4%を占めるまで伸びていることから、外資進出の度合いが高くなっていることがうかがえます。

 

対外投資額の推移

 

西部大開発「橋頭堡戦略」による辺境貿易の充実

 

2011年5月6日、国務院は『雲南省が西南開放に向けて重要な橋頭堡の建設を加速することに関する国務院の意見』(国発「2011」11号)を発表しました。既に行なわれてる“西南大開発”の中でも重要な政策として「橋頭堡戦略」が策定され様々な開発計画が実現されつつあります。その目的は大きく分けて5つ明示されています。

 

1、東南アジア、南アジアとの直接的連携を加速する為に、それら国境を接する国と中国内西南部及び中東部内陸を、総合交通システム、エネルギーパイプライン、国際間物流網、通信網を網羅し各国とのインフラ接続網を構築する。

 

2、各国との合意により設置される国境開放試験区と雲南省西部対外投資進出地区において、対外経済貿易協力、対外文化交流、通関など利便化の面で先行し、大メコン川区域(GMS:雲南、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、ベトナムの6か国と地域)の協力を深め、東南アジア、南アジアとの関係強化及び経済圏の確立を図る。

 

3、雲南省西部地区で重要な対外的に特色のある優勢産業基地を設置。協定貿易通路を拠点に、産業分布を最適化し、雲南省を重要な輸出加工貿易基地、衛星エネルギー基地、新興石油化学工場基地、優勢特色衣料品生産加工基地、そして生物産業基地等各産業の集中拠点を設け、また国際的に知名度のある観光地としても確立することを計画実施する。

 

4、雲南省は中国で一番多様な生物宝庫であることから強力な保護地域として制定。滇池など高原にある湖の環境総合処理を加速し、メコン河を初めとする大河の上流に森林生態の保護と育成を進め、水質や土の維持、重点区の表土流出防止処理を推進し、生物多様性の保護そして人と自然の共存を促進する。

 

5、少数民族が多く居住することから、民族団結を進め、辺境繁栄の安定したモデル区を構築。 辺境安定を強化発展させ、産業を興し生活向上プロジェクトを推し進め、各民族の往来交流融合を促進、互いに団結奮闘し、互いに繁栄発展することを目指す。

 

辺境貿易が発展〜雲南省がASEAN経済圏の要に

 

2012年4月現在、雲南省には世界500強企業の20社以上、国内500強企業の40社以上が進出しています。その背景には中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の自由貿易協定(FTA)が締結発効されたことが一因となっていると思われます。これを機に中国、特にフロントの雲南省が係る東南アジアへの影響力はさらに強まる見通しです。 現在関税が撤廃されているASEANは、先行加盟した6カ国、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ブルネイと中国で対象は全貿易品目の約90%に達しています。また2015年よりベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーにおいては中国製品の90%に対する関税を撤廃することが決定しています。

 

南北経済回廊 西部経済回廊 ASEANの要

 

これら南北経済回廊、大メコン経済圏に係るASEAN貿易は2010年2,928億ドルに達しました。国境貿易(ミャンマー、ラオス、ベトナム)に関しては、2010年1月~12月の期間中、雲南省での輸出入金額は対ミャンマー141,651万ドル、対ベトナム21,600万ドル、対ラオス10,181万ドルとなっています。関係する国境貿易企業は1,501社にのぼり、このことから雲南省では2011年より周辺各国と積極的な経済連携を推し進めており、特にミャンマーとの連携を実現しつつある臨滄市では国境の孟定を中心にミャンマーとの相互経済開放特区の建設が進められています。

 

雲南省がミャンマーへ注力する背景として、国際社会による制裁措置をかけられていた時,中国はミャンマーにとって経済的に最有力な支持者になっていたことで安定的な関係からくる基盤整備を提供する等、盤石の信頼関係が背景となっており、それにより現在のASEANの中でも最も進んだ経済連携が実現しました。また雲南省とミャンマーはASEAN諸国にとって重要かつ特殊な地位をもっています。それは中国,南アジア,東南アジアの交差点に位置し,インドへの戦略的要衝ということで、中国が実行している「両洋」戦略の重要な通路であることが関係各国から認識されています。それにより「西部大開発」「橋頭堡戦略」を実行されつつある今、雲南省最大の貿易パートナー、ミャンマーとの経済貿易発展の見通しがさらに明るくなると言われています。

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