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 今回開通した地下鉄１、２号線は、北から南まで合わせて全長４２．１キロで、３１の駅が利用できます。朝６時２０分から夜２２時まで、５分おきに運行しており、北部バスターミナルから南の学園都市まで1時間10分程で移動することができます。

５月１日から中国は労働節の３連休で、車はいつものように大渋滞でしたが、どこにも出かける予定のない人は、試しに地下鉄に乗ってみたようです。中国版ツイッターでも次々に写真が載せられ、「上海に来たみたい」「速くて便利」などと感想を漏らしていました。２４０ある座席はすべて埋まり、今までに無い混雑ぶりを見せていました。地下鉄の従業員は３連休も休みなし、「あと数週間は万一に備えて休みなく働く」とのことです。この４日間でなんと５６万人が利用したと発表されました。それもそのはず。初乗りが２元（１元≒１８円）で、最高でも７元という安価な値段設定なのです。（※ちなみにタクシー初乗りは１０元）また、市内のバスカードと一体化した交通ICカードや携帯電話を利用すれば、１割引で乗車することができます。

 

これまで中心から孤立し、バスを乗り継いで市内まで出てこなければならなかった大学生たちは大喜び。しかも学生割引を利用すれば５割引で乗車できます。６０～６９歳は２割引、７０歳以上の市民は無料で乗車でき、今後多くの市民に利用されることでしょう。

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とはいっても、市内はまだまだ地下鉄工事の真っ只中。市内は工事のおかげで埃と大渋滞に悩まされています。歩きタバコも影響しているのか？どこへ行くにもマスクが手放せません。工事が終わり、これまで車を利用していた人が地下鉄を利用するようになれば、渋滞も緩和され、美しい春城・昆明の姿に戻るのではないでしょうか。 しかし、そんな市民の夢はまだまだ先のようです。 1月8日に地下鉄試運転中の脱線事故で、運転手1名死亡、1名が負傷する事件が発生し、2月に開通予定だった1号線、2号線は開通時期を見送ることになりました。 3月4日のメディア取材で、李文栄昆明市長は南側の初期工事部分は来月4月には開通できると述べています。また、北側も年末までには完成し、1号線、2号線は年内にすべて試運転できるという報道もあります。しかし、地下鉄関係者内部でも情報は錯綜しているようです。というわけで、マスクから解放される日はまだまだ先となりそうです。 明るいニュースもあります。3月1日、最大800人以上を搭乗可能な世界最大の旅客機A380が広州から昆明の新空港へ降り立ちました。これにより、昆明空港が名実共に世界規格の空港であることが認められました。国際都市として、その地位を着実に築いている昆明。東京との直行便もそろそろ復活してほしいところです。

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