中国全土が賑わう国慶節

九寨溝

10月1日は中国の国慶節(建国記念日)で、中国全土が7日間の大型連休になります。中国では春節と国慶節の2回大型連休となりますが、春節は家族と過ごすのが一般的。そのため国慶節は皆がレジャーへ出かける最大のゴールデンウィークとなります。
そして例外に漏れず昆明の友人たちも、各地の観光地で賑やかな国慶節を過ごしたようです。

世界遺産に登録され、“童話の世界”と称される有名な観光地、四川省・九寨溝では、あまりにも観光客が多く、4,000人以上が山の上に滞留を余儀なくされました。そして5時間以上待っていた一部の人々が怒り出し、一時武装警備隊が出動するという事態となりました。ツアーに参加しやっと入場できた友人も、「人の押し合いへし合いで全然風景が見えなかった。ただ疲れただけだった」とのこと。風景区内のバスに乗るにも順番なんて待っていたら日が暮れてしまうので、結局6時間の道を歩いたとのこと。しかし最後は騒動のおかげでチケット代を全額返金してもらえたと喜んでいました。

混乱の万里の長城 当然、首都・北京も人気観光地とあって、大型連休中、北京市内の複数の公園へ合わせてなんと1,355万人の集客があったと報道されました。この人数、東京の人口以上の観光客が一気に押し寄せたというイメージ。想像できません。また別の男性の友人は、万里の長城に行ったが人の距離が近すぎて、常にお尻を揉まれていたような状態だったとのこと。なんとも耐え難い状況。

混乱の雲南では、シャングリラを訪れた観光客に対し、ガイドがオプショナルツアーを強要し、料金を払わないならば下車するよう脅したとして、微博(中国版ツイッター)を発信源に騒ぎになりました。様子を録音していた客に対し、データを消すまで拘束すると脅した証拠も残っており、結局ガイドは、資格取り消しの処分となりました。今回は、「中華人民共和国旅遊法」(旅行に関する法律)が施行されて初めての国慶節(10月1日施行)。この法律で、指定された店での買い物の強要、別料金のオプショナルツアーなどが禁止されました。そのため、土産物屋に連れて行くことで儲けていた旅行会社は大きな打撃。ツアー料金自体の値上げを余儀なくされました。そんな中でのこの事件。シャングリラという美しい観光地のイメージを台無しにするだけでなく、ガイドや旅行社の横暴ぶりを暴露することになりました。私も以前に参加したツアーでは途中で突然追加料金を請求され、かなりもめたことがあります。先日行った旅行先でも、通常料金より高いチケット売り場に連れて行かれ、随分値段交渉をしなければなりませんでした。値段交渉が苦手な私にとっては辛いばかりでなく、楽しい旅行も心から楽しめなくなってしまいます。「ぼったくられてるかも…」と疑いながら旅行するのは本当に疲れます。今後この法律が浸透していき、誰もが安心して旅行できる環境になることを願っています。